「国民」の祝日

west2692009-12-23

21日の日記を書きながら、「直した瓦がブラックジャックになる」と瓦造りの職人が話したのは何時だったかなと、ブログの記事を遡ったけど見つからない。毎日思いついたことを行き当たりばったりに書いているからこうなる。せめて内容別に分類すれば良かったな。
その後、写真の履歴を基に見つけ出したら 9月24日だった。何故か新橋停車場の写真を載せている。
今日は休日だが、年末の職人は忙しい。誰が今日を「国民の祝日」に決めたんだろう。不公平な話だ。お昼頃には家具職人から問い合わせがあった。電話ではらちがあかないので、彼の工場まで出かけてゆく。帰り際、車のドアの前にダイコンとカブとハクサイが置いてあった。
ダイコンとカブとハクサイを車に載せて、家に帰る途中宮光園の前を通ると人がいる。監督と大工が板を並べて相談していた。
今日の一枚はそんな古い床板。傷んでいる板を何処まで使うか。足りない板をどう補うか等々。通常なら再使用しないような虫食い板を修理して使うから一筋縄ではいかない。
屋根の上では奈良から来ている職人達が働いていた。冬の土葺き瓦の仕事は大変だ。寒いから土は乾き難いし、凍る心配もある。建物全体をシートで包み、夜はジェットヒーターを焚く。「だから、ここは私の家より暖かいです」と監督が話していた。こうして今年中に棟瓦の作業を終えるのだという。
そんな訳で、下の写真は棟瓦を並べている所。

土を置いた上に瓦を並べて、玄翁で軽くトントン叩きながら位置を調整してゆく。のんびりした作業に見えるが、眺めていたら瞬く間に並べ終えてしまった。写真を取り損なった。この上にもう2枚熨斗瓦(のしがわら)を載せて、「輪違い」を作る。さらに熨斗瓦と丸熨斗瓦を載せて出来上がり。