石器時代のサゲフリ

west2692009-12-14

週一回の定例打ち合わせが済んで、工事中の建物を確認するために外に出た。カメラを取り出して、電源を入れると、ピピッと鳴って「メモリーカードが入っていません」との表示。ウーンという訳で。スタッフのN君が抱えている現場用のデジカメを横取りして撮影することにした。事務所に戻り、あちこち探してもメモリーカードは出てこない。もしやと思いカメラを点検すると、カードが入っていた。差込不足だったのだ。
そんな訳で今日の一枚は昨日の一枚。これはヤリガンナの先端。滅多に見かけない道具だが、遥か昔、法隆寺建立の時代は木材の表面はこれで仕上げていたという。刃物の湾曲した底に当たる部分ですくい取るように木を削っていた。日本の刃物は向こうから手前に引いて使うのが普通だが、これは手前から向こうに押して使う。
そして下の石ころも大工道具。

縄で縛って、ぶら下げて垂直を確認する。俄かには信じられないかも知れないけれど、石器時代のサゲフリなんだそうだ。これでウサギを捕ったり、柱を垂直に立てて、床を水平に張るための定規にする。