岐阜の土

west2692009-12-10

23時過ぎパソコンを起動して、メールをチェックした。こんな夜中なのに随分メールが来る。良く見ると、朝送ったメールの返事も混じっている。午前中に来たメールが圧倒的だった。今日は10時過ぎからずっとメールを開かなかったことに気づいた。慌てて返事を書いた。
今日は朝の9時に現場に出かけた。戻って、メールに返事を書いて、10時から住宅設計の打ち合わせ。お昼を食べて、午後は勝沼庁舎で打ち合わせ。庁舎を出て、車に乗ったら、携帯電話が鳴った。暫く話して、今度は宮光園の現場に向かう。ここでも、ヒゲ面になってしまった現場監督と打ち合わせ。顔を剃る暇も無いようだが、もうひとつ用事を頼んでしまった。すまないなあ。事務所に戻り電話を2本入れた。
時計を見ると16:00を過ぎていた。気を取りなおしてパソコンに向かう。某センターから依頼されたマサカリ大工のヒヤリングをまとめた。昨夜は彼からの聞き取り調査を3時間半かけて行ったのだ。木造の伝統構法の具体的な手法の数々を聞き取るのが目的だ。曰く「究極的には穴とホゾがあれば良いんです。最後は木を知ることです。そうすれば何でもできる」。うーんっっ・・・・・・どうやって報告書をまとめようか。
そんな訳で今日の一枚は「睦沢の土」。胃カメラ仲間のF左官が持ってきた。どこが違うのかと聞くと、緑のコケが生えている。これが良い土の印なんだそうだ。微生物が生きて土を造る。我々は慌しく右往左往しながらあちこち調べたりしているが、伝統の木造建築とは何年もかけて気長に生物素材と付き合う仕事なのかもしれない。
もう一枚の写真は、竹を削って「ウグイ」の製作をしている所。

こうやって、ひとつひとつ確実に造る。動きはゆっくりだが、出来上がるのは早い。