春の後は冬が来る

west2692010-03-09

3月5日の東京は暑かった。カバンを持って、コートをはおり、カメラを首から提げて、建築案内の本を持って歩くと、汗ばんでくる。道行く人の中にはシャツ一枚で歩いているツワモノも混じっていた。東京はもう春なのだと思ったが、山梨はそうは甘くない。日曜日の山中湖方面は霙が降っていた。月曜日の朝、周りの山の高い所が白くなっていた。そして今日はうって変わって、冬に逆戻りなのだ。現場に向かう途中雨が霙に変わり、韮崎の家に着く頃は雪に変わり、帰り道では本格的に降っていた。
さて、現場につくと犬走りが出来ていた。そんな訳で今日の一枚は「犬走り」。仕上げはシュタインアールの剣山仕上げ。そいつは一体何のコッチャだとは思うが、2月24日に来た時は左官職人の作業は真っ最中だった。先週は傷がついたり汚れたりしないように養生シート覆われていた。結局、現場の作業は見ていない。ノウハウは左官職人の企業秘密なのだ。
ここまで来ると完成は近い。塗り残し部分を仕上げて、建具を数本入れて、掃除をして、周囲を片付けると引渡しだ。珍しいことに完成写真を撮影する日程まで組んである。
下の写真は玄関の隣の座敷から庭の風景。雪が積もり始めたところ。

断熱性能の高いサッシは遮音性能も高いのだろう。閉めると周囲の雑音は入ってこない。雪景色にふさわしくとても静かになった。