雪かきの日

west2692010-03-10

今日の一枚。我が家の台所の窓から見える雪景色。
空は電線だらけなのだ。電線越しに見えるのが「塩の山」。万葉集の時代には「志保の山」と書いていたらしい。それがどうして「塩」と書かれるようになったのかは判らない。武田信玄の強がりという説もあるが、これも真偽のほどは定かではない。
朝の6時前、暗いうちからガシッ、ガシッ、と金属の擦れる音がする。誰かが雪かきを始めたようだ。1人始めると連鎖反応が起きる。次々と人が出てきて、本格的に雪かきが始まる。
隣近所の家々はこの一本の道路に面して建っている。「まだ、こんなに早い時間なのに……」と思いながらも、こうしちゃいられない。ベッドを抜け出し、服を着替えて、手袋を嵌めて、長靴を履いて、スコップを持って外に出た。
我が家の前面道路の巾は2.5メートルくらい。自動車が一台やっと通れる。雪かきをしないと自動車の出入りが出来ない。しかし、取り除いた雪を置く場所が無い。僅かに残った田んぼに放り込む。それでも処置できない分はそれぞれの庭の隅に積み上げる。
スコップで救い上げてはテクテク歩いて家まで雪を運ぶ。この季節、雪は水分を含んで重い。そうして、やっと片付けた雪たちは夜になるといずことも無く消えていた。
そんな訳で下の写真は韮崎の家。

座敷から見える雪景色。これが今年の雪の見納めなら良いけれど。