渋滞な日々その2

west2692010-03-20

今日の一枚はまたしても「首都高速の渋滞」。のろのろと走る車の中で、小説1Q84の冒頭で登場人物の1人が渋滞の首都高速道路から非常用の脱出口を使って抜け出すシーンを思い出した。時折非常口の表示を見かけるが、それらしきものは見当たらない。
だいぶ前のことだけど高速道路でバッテリーがあがり、車が突然動かなくなったことがある。救援の車を待つ間、脱出口を使って外に出た。柱にくっついた即物的で無造作な鉄骨の階段を上り下りした。階段の下は殺風景な場所だった。都会の人口密集地とは思えない。あんなところなら、日常からそれと知らずパラレルな世界に入り込んでも不思議は無い。
だが、休日の首都高速にはそんな憂いは無い。ラジオではDJが「春だ。さあ遊べ。さあ出かけろ。何処へ行け、何を買え、これをして遊んで、あれを食え」と煽り立てる。天気も良いので、あちこちから人々が繰り出してくる。だから益々渋滞するばかり。そんな調子で塩山から那須塩原の現場まで6時間掛かったのだった。
帰りは遊びつかれた面々と東北自動車道を連れ立って戻ってきた。時折仲違いをして、後ろの人が前の人に体当たりをする。そんな調子だから、那須塩原から塩山まで6時間半掛かってしまったのだった。
下の写真は首都高速西新宿線の地下道で見かけた非常口。

渋滞で停まった車の中から撮影。
片側にしかないので、道路を横切らないとたどり着けない。イザという時に役に立つのかな。