茅葺屋根と石葺屋根

west2692010-03-19

17日に引き続き今日も茅葺農家を見つけた。信濃境から富士見高原に抜ける道筋に有った。
何時もとはちょっと違うルートを試して、偶然見つけた。
重機やらダンプやらトラックやらが停まっている空き地に隣接した林の中に建っていた。軒下には干し柿と思しき黒い干物が完全に干からびてぶら下がっている。何時からなのか、何があったのかは解からないが、無人家屋に見える。
春が過ぎて夏が来て、葉が生い茂ると木々に隠れてしまう。そうやって、人知れず何年もかけて朽ち果ててゆくのだろうと思った。
下の写真は「石葺き屋根」。

こちらも廃屋。上田から佐久に抜ける山道で山部という集落で見かけた。かつては周辺一帯が石葺屋根だったが、今はこの一棟を残すのみとのことだった。
周りには石屋根を瓦に葺き変えたと思しき家屋は散見できるが、この家は再生される可能性は少ないように見える。石葺きの屋根が存在したこともそのうち忘れ去られてしまうかもしれない。


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川蝉ニュース 2010年3月

「花の季節の甲州路を歩く。再生民家と木喰と川蝉の旅。」