一石二蝶

west2692010-03-18

今日の一枚は「木造の洋館」。門のところにはこんな看板が出ていた。「上田蠶種協同組合」。因みに蠶は蚕の古い文字らしい。
愛車には近頃は設置が常識と思われるナビゲーターが付いていない。運転しているあいだじゅう電磁波を浴び続けるのも嫌だし、田舎暮らしなので方向さえ判れば大抵の所にたどり着けるので「そんなものは必要ない」と思ったのが理由だ。
昨日は出かけるときに長野県の地図が無いことに気が付いた。探している時間は無い。一度は行った場所なんだからと、高をくくって出かけた。
目的地のすぐ近くには来ているようだが、高い建物が多くて見通しが悪い。結局迷ってしまった。ウロウロしているとこんな建物に出くわした。時間が許せば立ち寄りたい所だが、先を急ぐ身なので如何ともしがたい。今回は諦めるしかない。悩ましい話ではある。しかし、見れば建物の前には自動車が留まっている。近くに人もいるではないか。どうせどこかに停めなければいけない。それならばと、ドライバーに道を尋ねるついでに写真も撮った。やはり通り一つ隔てたところで迷っていた。
下の写真は玄関ポーチのアップ。

洋館では時折見かけるスタイルだ。パソコンの画面上で拡大するとこんな感じなのだ。さすが養蚕地帯の建築。ぺディメントの装飾に使われるレリーフが繭と蛾の成虫になっていた。「一石二鳥」いや、この場合は「一石二蝶」なのだった。



<再生民家見学と春のイベントのご案内>
川蝉ニュース 2010年3月

「花の季節の甲州路を歩く。再生民家と木喰と川蝉の旅。」