氷の花

west2692010-03-27

今日の一枚は樹氷甲府盆地では桜が咲き始めている。中央道に入る手前の河原の桜はもう満開だ。スモモの木も白い花を付け始めている。こんなに早々咲いたのでは4月には散ってしまう。そう思うと実に落ち着かない。
さて、今日は佐久に出かけた。清里を抜けて野辺山に入る。まだ雪が残っている。
遠くの山にある木の枝の先端が白く光っている。道路わきの樹木の枝もキラキラ光っている。
今まで何度もこの道を往復したけれど初めて見る光景だった。車を停めて近づいて見たのが今日の一枚。枝の先に着いた氷が朝日を反射しているのだった。先を急がねばならないが、これを見逃すのも惜しい。
そんな訳で、下の写真は木の枝を見上げた所。

「ここ掘れワンワン」という話ではおじいさんが枯れ木に花を咲かせたというが、ここでは春の芽吹きを前に枯れ枝が最後に一花咲かせていた。
もう一枚おまけに山の風景。

撮影を終えて振り向くと近所のおっちゃんが、白い山をじっと眺めていた。数時間後の帰り道、氷の花は既に散っていた。


川蝉ニュース 2010年3月→「花の季節の甲州路を歩く。再生民家と木喰と川蝉の旅。」