川中島の桜

west2692010-03-28

今日の一枚は「川中島の桜」。有名な古戦場と同じ名前だが、全く違う場所なのだ。御存知の通り本家は長野県にある。
それなのに毎年4月になるとこの場所で「川中島の合戦」が繰り返される。争いは30年ほど前に始まったように記憶している。見学者も沢山やってくる。それはすごい人出なのだ。まちづくりイベントの成功例といえるかもしれない。
さて、今日は筆記用具を買いに石和まで出かけた。帰る途中にその「川中島」があって、ここの土手の桜が満開だった。午後の約束があるが、桜は一年に一度しか咲かない。その分、昼休みを短くしても眺める意味はある。車を停めて暫く土手を歩いた。
若いカップル、お年を召したカップルなどが三々五々散策したり、しゃがみこんだりしていた。個人的にはこっちの方が好ましい情景だ。
12時を回っているのにも関らず、ぼんやりと木を眺めている人々の足元では鳩達が賑やかに食事をしていた。

脱線したにもかかわらず、午後は約束の時間に約束の場所に着いた。まちづくりのシンポジウムだ。聞けば、まちづくりに大切なマインドは「陽気さ・無邪気さ・人なつこさ」なんだそうだ。
「子供のころは確かにそんな気持ちを持っていた。だが、今は自信が無い。他人から見れば今の自分は疑り深い田舎の人間に見えるのかもしれない」。そんな年配の方の述べた感想が印象的だった。
まちづくりさえ関係なければ「物静かで、大人びて、慎み深い」のもそんなに悪くはないように思えるのだが。