橋の下と橋の上

「ミラボー橋の下をセーヌは流れる」（アポリネール）。そんな詩があった。アポリネールは1918年に亡くなっているから、古い風景のことだ。それじゃ今はどうなっているのかなと画像検索をかけると、ちゃんと残っていて橋の下に川も流れていた。ちゃんと文化的景観を大切にしている訳だ。
今日の一枚は「日本橋」から見た風景。橋の上に見えるのは首都高速道路。橋の下を川が流れ、橋の上を車がガンガン通り過ぎてゆく。水面と道路の隙間ではアームを乗せた船が忙しく働いていた。パリとはうってかわって、古都の情緒は皆目無いが、こういう本音丸出しな雰囲気も嫌いじゃない。
もう一枚は神田川。

日本橋を過ぎて浅草方面に歩き美倉橋を渡った所。水面にはカモメが数羽遊泳していた。両岸が一直線なのはあんまりお勧めできる光景ではないが、この空地があって良かったと思う。やはり橋の上には空が似合うと思う。