レプリカナモン(金物)

west2692010-03-31

今日の一枚は「梅木」じゃない「埋め木」。キーボードで「UMEKI」と入力すると「梅木」と変換されるので大変書きにくい。「UMEGI」と入力すると、最初は「埋め儀」などと、とぼけた返事をしていたが、学習機能があるので2度目からは「埋め木」と表示されるようになった。耳から入る音は「UMEKI」と聞こえるんだけど・・・。建築の用語というのは時として一般の使い方と異なるから厄介だ。
さて、「埋め木」というのは板などの木材に穴が開いた場合などに同じような木材で充填する方法をさす。写真の代物は宮光園のテーブルの天板。前世はワインを絞る機械の一部に使われていた板材だった。
長い間放置してあったので、あちこち傷んで穴も開いていた。今回の修理で天板もこんな風に直して有る。修理を担当したのは古物商のお客さんから紹介頂いたKさんという家具職人。いわゆるエイジングが得意なのだ。古い木材と同じように木目を浮かし表面が風化した雰囲気を出している。木目も母材に近いものを選んでいる。塗装はエイジング専門の塗料なんだそうだ。原料はカイガラムシから取るという。

下の写真はキャビネットの金具。

片方が失われていたので同じように復元した。
ブレードランナーに出てきた人間そっくりさんはレプリカント、これはレプリカナモンなのだ。
ここで質問。さて、どちらが本物というかオリジナルでしょうか?答えは明日の夜このブログを読んだ方だけにお教えします。ではおやすみなさい。