混ぜ合わせの塔

west2692009-10-29

古代バビロニアの人々は最初同じひとつの言語を使って話していた。
有名なバベルの塔を彼らが建て初めたのを見て、怒った神様が何をしたのかといえば、彼らの使う言葉を多くの種類に別けてしまったのだという。そのため違う言葉を話すグル−プがあっちこっちに出来て、仲間割れが起きた。何を言っているのか通じないから、コミュニケーションが図れない。事業は上手く行かず、塔は崩壊したのだといわれている。(建物が壊れる理由/マッシス=レビィ・マリオ=サルバドリー)因みに「バベル」とは「まぜる」という意味なんだそうだ。
都市や建築を破壊させるのに地震も雷も強風も強力な爆薬もいらない。人々のつながりを崩壊させれば良かった訳だ。
どの程度の高さだったのか知らないが、バベルの塔を建てた人々は石やレンガを積んだんだろう。そして、現代の高層建築は主に鉄とガラスを使って建てられる。
ガラスのように透明感があって、存在感が希薄で、軽く見えるような素材でも重量は莫大だ。何もしなければ重力にしたがって落ちてくる。今も昔も重力に逆らって空中で重いものを支えるのが建築の役割のひとつではある
下の写真はそんな透明感のある電通ビル。