2人のマンサール

west2692010-06-22

今日の一枚はスズメの水浴び。蒸し暑い日が続く。我が家の前の駐車場に出来た水溜りでスズメとツバメが水浴していた。一年中羽毛にくるまっているのだから、さぞかし暑いのだろう。


自動車で近づいても平気でバシャバシャやっているので、ガラス越しに一枚撮った。もう少し鮮明な絵が欲しい。ソーッと窓を開けたのだが、こちらの姿が見えたのだろう。パサパサと飛び去っていってしまった。かろうじて撮れた一枚を拡大してみたけれど、唐揚げみたいになってしまった。
こちらの写真は那須塩原で見かけた牛舎。

こんな感じで、途中から勾配が変わる屋根のことをマンサードと呼ぶ。マンサールというフランスの建築家が考案した。かれはベルサイユ宮殿なんかを設計した宮廷建築家で、肖像画だって残しているくらいエリートなのだ。東洋の端っこの島に建つ牛小屋も元を質せば原型はフランスの宮殿だった訳だ。
と、うろ覚えの記憶を基にここまで書いたところで、「本当にそうだったかな」と心配になった。念のためウィキペディアで検索すると、こんなことが判った。
1:なんと、建築家マンサールは2人いた。ベルサイユ宮殿の設計者の1人であるアルドゥアン=マンサールという人と、この人のお祖父さんの兄弟でフランソワ=マンサールという人。マンサード屋根を考案したのはフランソワの方だった。
2:牛小屋に使われている写真のような屋根は「腰折れ屋根」または「ギャンブレル屋根」と呼ばれ、「マンサード屋根」と混同されることが多い・・・。
そんな訳で今日は長くなってしまった。事情はなかなか複雑なのだった。