大工道具の再生

west2692010-06-05

右の写真は「鉋」。明治23年の建築といわれている龍ヶ崎の商家を移築再生した。今日はその完成見学会。以前の持ち主だったSさんのご一家も総出でいらっしゃるということだった。それならば家の歴史を見学の方々に話して下さいとお願いしておいたら、これをもってきてくれた。
鉋はこの家を最初に建てた大工さんが使っていたもので、家は彼の生涯に於ける最後の仕事だったのだそうだ。記念に譲り受けてこんな風に使っていた。

鉋の右側にある箱の上に刃を上に向けて取り付ける。刃を少しだけ出して、この上に鰹節を乗せて前後に動かす。削った鰹節は下の引き出しに納まる。今でも現役なのだとのこと。
刃の向きを上下に変えるだけで住まいを作る道具から、食べ物を作る道具に再生してしまった。
そんな訳でもう一枚おまけ。

緑色の水田風景の中に枯れ草色の一角がある。近寄ってみると麦畑だった。写真の右側が麦畑で、左側が植えて間もない水田。空が暗いのが残念。