裏技

今日の一枚はカワセミ。鳥や虫や猫や犬や、それに野生動物も含めて生き物は動くので撮影は難しい。コンパクトデジカメなので、ほとんどの場合、接近戦なのだ。だが、カメラを構えて、そっと一歩二歩と近づいてゆくうちにいなくなってしまう。特に動きの素早い鳥はそれなりに作戦を立てなければ不可能に近い。
聞くところに拠れば、鳥の行動を観察して撮影ポイントにカメラをあらかじめセットしておくのだとのこと。シャッターを押すときには既に撮影者の脳裏には映像がイメージされている訳だ。そうした上級者にはるかに及ばない腕でも、こんな写真なら裏技というか恥ずかしいくらいインチキな手を使えば可能なのだった。
さて、下の写真は昨日の「窯場のある家」の餌台に集まるカワラヒワ。

でも、瓦を葺いている訳じゃない。
建築主のYさんは毎朝彼らをスケッチして、2年8ヶ月の間に自作の鳥類図鑑を作ってしまった。ここでの彼らの仕事はモデルなのだ。食事はその謝礼なのかもしれない。