一文字瓦

west2692010-06-17

今日は昨日の続き。
見学には山梨からのグループに、京都から2,3人加わることになっていた。彼らを待つ間、見上げた塀にはこんな瓦が葺いてあった。右の写真。
通常瓦の断面は波型だが、こちらは矩形になっている。大きさも通常の2倍近い。
板葺き屋根風な表現を狙ったのだろうか。桟瓦ばかり見慣れた目には実に新鮮だ。
我々のグループには瓦の社長と職人が混じっていた。聞くところによると、これは一文字瓦の一種なんだとのこと。「これは珍しい」と感心していた。こうなると、瓦が気になる。寺の見学が終わった後も意識して眺めていると、同じような形の瓦が市内の町屋でもあちこち使われていた。
自分にとって見慣れないものだからといって、決して例外的な訳ではないのだった。
こちらは同じ塀の端部。

通常木製の破風板も瓦で焼いて一体化してあった。さりげなく使われているが、焼くのも取り付けるのも大変なんだそうだ。