浦木戸の家見学

west2692011-08-21

今日の一枚は上野原市にある「浦木戸の家」。甲州街道沿いの上野原から大月にかけて同じような造りの民家が並んでいる。見かけは2階建てだが、養蚕の為に3層の床がある。だから2階の天井はとても低くなっている。生活の場ではなくて、蚕が飼育できれば良かったので、昔はそれでも問題は無かったのだろう。

さて、現在大月で再生中の民家も「浦木戸の家」と基本的に同じ造りになっている。こちらは2世帯住居として改装するので、2階が居室になる。完成後の天井の高さがどんな感じなのか知りたいとのことで、同様の先行事例で確認する事になった。「百聞は一見に如かず」という訳だ。

そんな訳でこちらは完成後の2階の様子。

補強の筋違は昔からあったもの。白い壁は漆喰仕上げ。再生以前は中塗り土仕上げだった。経年変化した表情の魅力を活かすつもりだったけど、東日本大震災の影響で割れてしまったので新しく塗り替えた。