幻の犬目宿

west2692010-11-24

今日の一枚は11月7日に着工した浦木戸の家の解体工事の様子。
敷地は山の斜面で高台にある。平地と異なり山地での工事は進入路の確保が課題の一つになる。敷地の南側と西側は道路から一段高くなっていて、東には隣家、北側は細い山道に接している。南の道路は交通量が多くて、西側の道路は敷地との高低差が大きすぎる。北側の道路を拡張して侵入路を作り、重機が搬入されていた。重機の置いてある所には近年増築された下屋が建っていた。
木造部分はあっという間に撤去できたが、コンクリートで出来ている基礎や土間は手強い。古民家のように基礎石を除けて「終了」という訳には行かない。産業廃棄物として処理しなければならない。削岩機がひっきりなしにガリガリと響いていた。
さて、現場での確認と打ち合わせは予定より早く終わった。以前「犬目・猿橋・鳥沢という桃太郎の家来みたいな呼び名の集落がある」と書いた。猿橋・鳥沢には中央本線の駅があって、場所も判りやすい。だが、犬目宿は見たことが無い。次の約束まで時間があるので、ちょっと探索することにした。地図で見た記憶を頼りに、狭い曲がりくねった山道を登ったり、降りたりどこまで走っても目的地らしきところには辿り着かない。暗くなりかけた頃にこんな茅葺の家を見つけた。

約束の時間も迫り、本日はこれまで。