祭壇設置

west2692010-11-07

今日の一枚は祭壇設置の風景。
地鎮祭で見かける祭壇だけど、ここでは家の中に設置してある。
民家の再生にあたっては先ずは解体工事から始まる。既存の建物や工作物があるので更地に新築するよりも厄介なのだ。山間部の敷地で道が狭い場合には進入路確保の土木工事だってある。建物内の神棚を移動しなければならないし、屋敷内にはお稲荷さんもある。
そんな訳で工事の安全を祈願して、宮司さんがきてお祓いをすることになった。

脱線するけど、山梨が桃の産地だからなのか、旧甲州街道の相模湖から笹子に掛けて、犬目・猿橋・鳥沢という桃太郎の家来みたいな呼び名の集落がある。
そして、これらの集落では緩勾配の大きくせり出した切り妻屋根の民家を見かける。

以前はあそこにも、ここにもという感じで沢山あったけれど、長い間に少しずつ目立たないように消えてきた。「なんだか風景が変わったなあ」とある日気が付いた時にはもう遅いのだ。建物を眺めることが減って、前ばかり見て運転するようになってしまった。おかげさまで安全運転ではある。
犬目宿近くの四方津にも印象的な民家が数件あった。甲府盆地内部で見かける急こう配の草屋根とは一味違ってゆったりと明るい雰囲気が好ましかった。この風景は何とか残ってほしいなと思っていた。
お祓いをしたのはそのうちの1棟。春先からぼつぼつと計画を進めてきたけど、これから再生工事。