もしかしてオリジナル?

west2692011-02-21

今日の1枚は宮光園の扉。主屋の東側にある白蔵の地下室の入り口にある。建物が古いので当然建具は傷んでいる。あちこち傷んだ建具は多くの場合、間に合わせ的に修理が施されている。
この建具も以前は木製の大戸だったものを雨掛りから保護するためにブリキで被覆したのだとずっと思っていた。将来の修理工事では当然のことながら、ブリキを取って木の建具に戻さなければならない。
そんなことを考えながらぼんやりと眺めているうちに、案外丁寧に作ってあることに気が付いた。建具の框には面まで取ってある。割り付けだって上手くできている。もしかしてこれがオリジナル?
昔のことは案外先入観で見ている。「金属被覆は間に合わせ」。
ブリキは現代の目から見ると補修や間に合わせの材料みたいだけれど、果たしてそうなのか・・・。もしかして当時は画期的な素材だったのかも知れない。

もう一枚は現在リフォーム中の建物から見た風景。

せっかく足場を掛けたので屋根の近くまで上ってみた。ここは住宅団地で住宅が密集している。都会だと思っていたけれど、仲良く並んだ家と家の向こうに山が見えた。