玄関戸の返り咲き

west2692009-05-21

今日の一枚はサクランボ。5月のはじめには実を付け始めて、もう収穫なのだ。成る程、この時期の農家が忙しい訳だ。
南アルプスの家を撮影した。引渡しの日は職人が塗装しているような状況なので、例によって撮影どころではない。「サクランボの収穫作業の合間に時間が出来たので」という連絡を貰ったので、今日は玄関周りと広縁だけ撮影した。
他の部分(座敷・居間)は農作業が一段落してから改めてとることにする。
サクランボの後は桃・葡萄・柿と果物の季節が続く。相手は植物だから人間の都合に合わせて待っていてはくれない。引渡しと農繁期突入が同時だったから、家財道具も運び込んだまま荷解きができていない。テレビアンテナも繋いでないという。大変だなあ。また改めて撮影に来ますというと、「冬までには片付くと思います」という話だった。
下の写真はかろうじて撮れた一枚。

ここの玄関ドアは再生前にはアルミの既製品だった。以前使われていた玄関建具を物置から引っ張り出して再度使用した。20年ぶりに元の場所に返り咲いた訳だ。そんな訳で人生何があるか分からない。希望は捨てないように。
欄間には広縁の突き当たりにあった小窓の建具を取り付けた。寸法が合わなかったので、相棒の造ったパネルを組み込んで調整した。建築主の希望でパネルに北アルプス高山植物であるコマクサをデザインした。