ウコッケイの暮らし

west2692011-08-01

またしても昨日の続き。こちらはウコッケイ。ぶどう棚をつきぬけて咲く蓮の下にいた。
3、4年前まで、借りていた駐車場の入り口には狭い水路があった。季節によっては水が流れずただの溝になるような水路だ。駐車場に出入りするためにはコンクリートで出来た蓋というか橋を渡る訳だが、あるとき水路の橋の下にウコッケイが住み着いた。水路の幅は30センチほど、橋の幅は6メートル近くあるから、その下に潜り込んだら捕まえることはできない。逃げ出したのか、迷ったのか、やって来た経緯も語らず、近所付き合いもせず、ひっそりと占拠を決め込んでいる。どうやって生計を立てているのか不思議だったが、時折食べ物を与える人がいるらしく、結構悠々と暮らしていた。
我が家にもビンテージものの備蓄米があるので、毎朝一握り運んで橋の端に置いておくと、帰りには消えていた。
そうこうするうちに冬が近づいていた。雪が降ったら、あの家は住めなくなる。どうするんだろうと思っていたら、雪の降る前に姿を消した。
生米だけの食生活に嫌気がさしたのかも知れない。

そんな訳でこちらは睡蓮の葉。

鉢に植えた睡蓮を更に大きな鉢の中に沈めた。泥が沈殿して、水が透き透ってきた。