廃墟に見えるか

west2692011-08-16

今日の一枚は「廃墟」に見えるけど違う。山梨県庁の県議会議事堂の内部。昭和2年の建築で、耐震補強の工事中の風景なのだ。
古い建物は解体途中の構造がむき出しになった状態が興味深い。
休み前、見学のチャンスがあったので、暑さと皮膚炎にもめげず出掛けてきた。
写真は議場の1階と2階の床を撤去したところ。これから補強して、もう一度仕上げて元に戻す。
壁と柱は鉄筋コンクリートで出来ていたが、右手にちょっと残っている2階の床は木造と鉄骨を組み合わせた梁が掛け渡されていた。屋根裏に潜り込んだら、鉄骨のトラスで屋根を掛けていた。なかなか融通無碍な工法なのだ。

ちなみに構法ばかりでなくデザインも入り混じっている。基本構成は洋館だが、屋根はなんとなく日本建築なのだ。いわゆる帝冠様式というものになる。

インテリアもどことなく様式建築風なのだ。この部分に柱頭は見当たらないけど、天井に近い部分にこんな飾りがあった。