行く川の水は同じ

west2692011-11-24

写真は土蔵の鉢巻の部分。訳あって土蔵の鉢巻について調べた。関連の本も調べたけれど、教科書通りの仕事は案外少ない。

さて、今日は水車の話。近くを流れる水路を使って発電する計画がある。「行く川の流れは絶えずして」と言う位だから、水は無尽蔵だ。水車で電気が出来るなら、稼働の為のエネルギーコストはゼロに近い。実に好都合で、結構な話だと思ったけど、これがなかなか難しい。
水路の水が河川から流れてきたものなら、これを使うためには国土交通省に申請というか、諸々のかつヤヤコシイ手続きが必要になるとのこと。年間を通して水量も測らなければならない。それには、測定機械の設置に多大な費用を要する。発電で賄える電気代にはるかに及ばない。
しかし、川の水を利用することが、どうしてこんな大げさなことになるのか。子供の頃近所の家では川で洗い物をしていたが、そんな難しい手続きをしていたのだろうか。
ところで、件の水路の水は沢から集まってきたらしい。地図を見ると、水路の上流は山の中で消えている。この場合は上記の手続きは不要になるとのこと。だがきっと下流で河川に合流すると、そこから先で利用する場合はヤヤコシイ手続きが必要になるのだろう。流れる水は何も変わらないのに、場所によってまったく次元の異なるものになる訳だ。

そんな訳でこちらは事務所近くの水路の底に沈んでいた葉っぱ。