幸か不幸か

west2692011-07-19

昨日の続き。
雲の間から富士が顔を出すのか出さないのか、目を凝らしていると、足元では水面に目を凝らす人がいた。今日の一枚。
原発騒ぎで掻き消えてしまったが、遥か昔に田沢湖で絶滅したといわれる幻の魚、クニマスが西湖で最近発見された。
ウィキペディアによれば「美味である」とのことだが、「よく似た美味しくない魚と誤認され、釣り上げた後で湖に返されてきた」との噂もある。結局人間にとって無価値であることが生存の条件だったという訳だ。
ところで、本家絶滅の主たる原因は、水力発電所の建設の際に水質の異なる河川の水が生息区域に流入したからだそうだ。水質の変化が環境生態系に大きな変化をもたらした。
今回も海には怪しげな放射性物質が流れ込んでいるが、「安全・安心・心配ない」と繰り返される。「嘘も百遍」式なのだ。田沢湖クニマスが先例にならなければ良いと思うのだった。
こちらは、幸か不幸かクニマスが無価値とされた西湖の水面。