エコじゃなかったの?

west2692009-01-08

今日の写真は「ペレット」。ちょっと不気味だけれどペレットストーブの燃料です。
二日続けて縄文住居の話を書いたが、長野県に出かけた本来(?)の目的はペレットストーブの視察だった。塩山にある再生民家に導入しようかどうか検討中のもの。興味があったのでどんなものかと確認に行った。
我々の事務所で設計する家は暖房に薪ストーブを使っているケースが圧倒的に多い。
薪ストーブは実に魅力的だが、薪の調達や火の管理が大変だ。現代人は忙しい。朝慌しく出かけて、夜遅く帰る。日曜日もめったに家に居ない。我が家みたいにエアコンですら消し忘れる危険性のある生活では薪ストーブを楽しむのは当分お預けだろう。
このペレットストーブはスイッチ1つで点火・消火が簡単に出来る。形も薪ストーブに似ているし、炎も見える。
薪ストーブに似ているが、煙突が要らない。使い勝手はFF式のファンヒーターに似ている。灯油の代わりに木材をペレットにして燃やすと言ったほうがイメージは近い。燃料の原料は木材なので灯油のような匂いが無い。我々のような横着な向きには良いかもしれない。
そんな訳で下の写真は信州型ペレットストーブ。こんなふうに燃えていました。

なかなか暖かくて、事務所にも1つあっても良いなという感じだ。
ところで燃料のペレットだが、基本的には間伐材やら製材の端材から作られている。
輸入品もある。しかし、灯油を節約するために木材をペレット燃料に加工するわけだが、そいつは石油を燃やして船を動かして運んでくるのだという。あれれ、エコじゃなかったの???
「もちろん、それじゃ意味がありません。地元材、または国産材を原料としたペレットを作っていて、ちゃんと供給可能です」とペレットストーブを作っている社長さんは話していた。

一見結構に見える話にも課題はあるものだ。エコへの道は険しい。