銀河ステーション

west2692008-09-02


9月になって、窓から見える空の雲が高くなってきた。秋の気配はするけれど、まだまだ暑い日が続いている。そんな訳で今日は冬の写真です。

写っているものは「銀河鉄道の夜」の始発駅のモデルとなった釜石線(旧岩手軽便鉄道)の土沢駅。この雪の舞う駅が物語の中では「銀河ステーション」と呼ばれている。

夜行列車を銀河鉄道と名づけ、家々の灯火を星に見立て、沿道の景色を「プリオシン海岸」「サザンクロス」と呼ぶことで、日常の風景を遠い現実離れした世界に変えてしまう。

詩人は言葉一つで日常を非日常に変える。

私達の仕事も同じで、日々の生活や仕事の場所を即物的に用意しただけなら、ただの建物になってしまう。
クリエイティブな気持ちを持ち続け努力することで,石や木などの素材から建築が生まれる。