スルメの腕組

west2692008-09-07

昨日は小田原で地鎮祭
南に海と小田原城を望む景色の良い高台の敷地に立地と日照条件を生かしたダイレクトゲインのパッシブソーラーハウスを計画した。

設計・見積もり・費用調整・建築確認とハードルを越えて、来年2月の完成を目指していよいよ工事がスタート。

どんなに時間をかけた設計も、実現しなければ絵に描いた餅だ。食べられるお餅になるように、これからが本番となる。単に食べられるだけではなく美味しくなければならないが、これは私達の監理と、施工者の思い入れにかかっている。工務店の監督さんは若くて元気で体力もありそうなので大いに期待する。

地鎮祭の祭壇にお米や野菜・果物が飾られるのは見慣れた風景だが、珍しいスルメがあったので先ずは記念撮影。今日の一枚は地鎮祭のスルメです。
この辺(塩山)で見かけるスルメは頭の天辺から足の先までベローンと伸びたまま乾燥した奴だけど、腕を組んだスルメは珍しい。人間でもそうだが、スルメもこのように腕を組んでいると、なんとなく近寄りがたい。所変われば品変わる。「俺は山梨の干からびた奴とは違うぜ」というやつか、それともこれがスタンダードなのかな。

ここの若い神主さんは新しいタイプだ。準備の間は若い監督と軽口を叩いていたが、本番ではガラリと変わって、実に粛々と式を進めた。小さい声でぶつぶつ、淡々と祝詞を読み上げる神官が多いが、彼の声は大きく音楽的に響いた。
地鎮祭もこれからはサービス精神旺盛なパフォーマンスが必要になってくるかもしれない。


写真は玉串奉納。なんだか「申し訳ありません」と、謝っているみたいに見えるけど、私が二礼二拍手一礼している所です。