良寛床

west2692008-09-11

今日の一枚は竹の子。東京は武蔵小金井の住宅街の小道に芽を出したもの。

一つのモチーフを2回使う。簡単に言えば、二番煎じですが、どうやら定番化してきた感の有る今日この頃です。そんな訳でもう一つ良寛さんです。
「ある日、縁の下に竹が生えて来た。早速食べれば普通の人だが、歴史に名を残す人は違う。縁床があれば邪魔だろうと、床板を取り、さらに成長に合わせて、天井やら梁やら屋根まで取ってしまった」という。何であれ、成長の芽を摘んではいけないということか。
後輩たる私達も先賢に倣い、ある民家の再生工事中に床下から生えて来た竹の子を大切に育てた所、写真のような立派な床柱(竹)に成長しました………というのは真っ赤なウソです。

身近な素材の有効利用という民家のセオリーに習い、この再生工事では家の周りに豊富に生えている間竹・孟宗竹を手摺や屋根に利用することを考えた。

この床柱は裏の川原の土手から切ってきた孟宗竹。床板にぴたっと取り付いているので、床板から生えているように見えませんか?

うらをみせ、おもてをみせて、ちるもみじ(良寛)。