ツバメの巣

west2692008-09-14

古民家の軒先や土間の天井にツバメの巣を時々見かける。我が家の前には水田があって、春先にはツバメがやってくるが、残念なことに大きな屋根がないので軒先に巣を作ったりはしない。
数年前、『木造家屋が減り高層ビルが増えた東京からツバメが姿を消した』との新聞記事を読んだ時には東京とツバメに同情した。


今日の一枚は竜王駅。設計したのは世界的な建築家。彫刻的なデザインは山梨の名産(?)水晶の結晶をイメージしたといわれている。
昔、我が家ではおみやげ物を入れる小箱を作っていて、箱の中には確かにこんな感じの小さい水晶が入っていた。確かに似ている。駅舎はガラス張りで透明感が高いが、光の角度により鉱物に近い表情を見せる。鉱物の結晶だから凹凸はないし、生き物の気配もない。


さて、古民家は床下から天井裏まで様々な生物が住み着くビオトープだといわれる。
古民家でなくても建物には人間以外の生き物がちゃっかり住み着き、人もそれを許容してきた。
今度は凹凸の少ない都会的な駅舎になってしまったので、ツバメの巣どころか、鳩が止まる所も無くなってしまったようだ。
鳩達は駅の構内に残された古い建物のわずかな凹凸を見つけて羽を休めていた。