「甲斐路」という名の葡萄です

west2692008-10-01

今日も雨。「小田原の家」の現場監理に行く。予定では捨てコンを打っているはずだがと、出かけた。
着いてみると作業が終了したところだった。現場を歩き回り、ぬかるみで靴とズボンも泥だらけになってしまった。写真に写る現場の様子も泥とコンクリートばかり。

そんな訳で今日の一枚は葡萄にしました。「甲斐路」という名。今が食べ頃の季節です。

現地で確認した後、木材のプレカットの打ち合わせ。熱心なプレカット屋さんと現場監督との質疑が3時間続いた。私たち設計者は施工や機械の都合より、あえて建築主の要望やデザイン的な美しさを優先することがある。建築の外観と同様に、それを支える架構についても美意識がある。プレカット屋さんも勝手が違うので戸惑っている様子だが、こちらの意図を実現するための様々な提案が出される。
機械も工夫を重ね様々な加工が出来るようになってきているが、美しい架構を実現するためには、やはり人間の手が必要になる。良い建築を作るためにはすべて機械で自動的にという訳には行かない。そうした手間の掛かる方法も快く引き受けてくれた。

打ち合わせが終わり、図面による最終確認の後、加工に入るとのこと。3週間後の建て方が楽しみだ。
下は2003年に竣工した山梨県北杜市大泉の家。建て方時の写真。こちらもプレカットと手作業の組み合わせで出来ている。