渦巻きアメーバー

west2692008-10-03

今日の一枚は小龍庵の玄関ポーチ柱頭部。
敷地内に生えていた松やらコナラを切って建築材にしたことで、弾みがついてしまった(9月28日。最後のまつぼっくり参照)。
他にも面白い材料がないかと考えていたら、建築主が「これはどうか」と示した。そこには林を宅地に整備する際に切った「リョウブ」の木が転がっていた。「垣根とか斜面の土留めにしようかな」と考えていたとのこと。太さも曲り具合も長さも手ごろなので玄関ポーチの柱になった。

ところで、柱と梁の頭が直角に交わるだけでは何だかもの淋しい。そこで、方丈を曲った枝で作ることにした。
しかし、いざ探してみると、曲り具合の良い枝は案外見つからない。現場への行き帰り、よその庭木やら林の木の枝ばかり気になって危なかった。
結局、玄関前に立っていたコナラの木で手ごろな枝を見つけた。芽が出る前に枝を落とし、加工して取り付けることができた。

柱が曲り材なら、礎石も自然石の方が良い。敷地内から適当な石を見つけて来た。
こちらにも木と石との間を取り持つ何かが欲しくなり「この世のものでも、あの世のものでもない、何だか良く解からないものがいいな」と相棒に頼んだら、こんな渦巻き型アメーバーが生えてきた。

「森のマキマキ」というのだそうな。