ホオジロのヒッチハイク

west2692008-10-22

今日の一枚はホオジロ。ワインを買うために「杣口の家」近くの山道を走っていたら、道の真ん中にいた。
自動車が近づけば飛び去るはずだが、なにやら困惑した様子で中央の白線の上に佇んでいた。
このままでは後続車や対向車に轢かれてしまう。腹でも減っているのかと心配になったけれど、こちらも買い物で忙しい。とりあえず保護して助手席の足元に立たせておいた。
しばらく大人しくしていたが、事務所の駐車場に入る頃にはモソモソと歩きだした。どうやら気を取り直したらしい。野鳥は警戒心が強いから手の届かない隙間に潜り込んだら死ぬまで出てこない。

そこで写真のように片手で握って事務所に連れて行った。「道の真ん中に雀が居た」と話すと、相棒が「これはホオジロだ」という。そうか、確かに目の下が白い。写真を撮った後、外に出て拳を開くと挨拶もせずそのまま飛び去っていった。

彼、または彼女が道の真ん中で何を困惑していたのかは今でも判らない。

そんな訳で下の写真は「杣口の家・長屋門」の車庫。

庇の下に見える板張りと金属板を張ってあるのが入口の扉。引き手が見えないが、板の重ね部分に下から手を入れると手前に引くことができる。
シャッターでは無粋だし、壁の幅いっぱいの扉というのも芸が無い。普段は扉であることを意識せず「壁が開いた」と感じるようにしたいと考えた。