ムカデ稲荷

west2692008-10-29

今日の一枚は野アザミの花。数えたことはないが、花びらがたくさんついている。それとは関係ないけれど、今日は足というか柱がたくさんある建築の話。

バーナード・ルドルフスキーの「建築家なしの建築」として紹介されている建物にポルトガルの「ホレオ」がある。
柱の上の鼠返しがついて、その上に、更に石の建物が乗っている。言い伝えに寄れば「夜に散歩する」と言われているトウモロコシの貯蔵庫だ。日本の弥生時代辺りの遺跡なら4本足が標準だが、こちらは手元の資料で数えたら、21列42本足だった。

足のある建築といえば、アーキグラム のプロジェクト「ウォーキングシティー」や「ハウルの動く城」と言うお話もあるくらいだから、歩いたり空を飛ぶことは建築の夢なのかもしれない。

下の写真は北巨摩郡高根町にある神社。この建物も足がニョキニョキと、いかにも歩き出しそうに見える。

どうってことの無いただの板張り小屋に見えるが、このニョキニョキ足で建築を造ることが現在の建築基準法では大変難しい。
伝統的な木構造に関心のある建築関係者から見ると、うらやましい手法なんである。

写真を撮ろうと改めて観て見ると、どうやら神社らしい。これだけ足があるところを見ると御神体は百足なのかも知れない。勝手に百足稲荷と呼ぶことにした。