公共建築の見学作法

west2692008-11-25

現場監理の帰り、脱線して栃木県芦野の那須歴史探訪館に寄った。今日の一枚は敷地内にあったスチールとステンレスで出来た露天のベンチ。これなら雨に濡れてもすぐ乾く。
職業柄、施設の展示よりは建物の方に関心がある。その時は既存の古い建物と新しい建物との配置が面白かったので、つい建物の外回りから写真を撮り始めた。珍しい作り方のベンチも見つけたので、ついでに寸法を測ってメモしていた。
その日は利用客が少なかったのだろう。なかなか入ってこない訪問者に痺れを切らして館長さんが出て来た。「せっかく来たんだから、さっさと見に来い」とばかり、建物やら施設の案内を始めた。建築のいきさつから始まり、入り口の建具の作り方やら家具・展示品の説明を直々に受けて、最後はトイレの見学まで勧められた。


入り口付近にあった江戸時代の蔵は最初から気になっていたが、そんな訳でなかなか写真が撮れない。さっさと撮れば良かったな。帰り際にやっと撮影出来た。

公共建築を見学するコツは、先ず入場券を買い、始めに内部を見て、管理者の不信感を取り除き、その後外部の詳細を観察するのが重要なのだなと知った。