講習会な一日

west2692008-11-28

今日は「管理建築士資格取得講習」というのに出かけた。風変わりな名前の建築士が構造計算書を偽造した事件のおかげで、建築基準法やら建築士法やらが変わった。今日からは設計事務事務所を開くのにも一級建築士に加えて「管理建築士」という資格がいるんだそうな。
昨日はその講習会で、1日過ごした。講習会といっても、テレビニュースアナウンサーのごとく講師が前を向いたり下を向いたりしながらテキストを読み上げるDVDを、集まって机に座って見るというもの。画面には表も図も文字も出てこない。終始講師の顔のみが写っていた。目が悪いので与えられた最後列の席からは講師の顔はボヤけて判然としない。果たして、こんな映像が必要なのかどうか?
ロックバンドのビデオコンサートというのが昔あったのを思い出した。臨場感ならまだあっちの方があるだろう。

資格だから講習会の最後に試験だってある。設問にはこんなものがあった。『建築士に必要な能力は強い信念に裏付けられた「技術者倫理」と「法令遵守」の精神である』これは「正」か「誤」か……。
これに合格するとめでたく「管理建築士」という資格を頂戴できる。

そんな訳で今日の一枚は昨日に引き続き完成したばかりの「赤壁の家居間」。こうやって建物が出来上がってゆくのは楽しいんだけどなあ。
下の写真は空の青いうちにと、職人の手を止めて強引に撮影した一枚。

中の荷物を片付けて、仕事中の姿が写らないように全員外に出てもらった。
右手の残材の山、左手の現場用トイレと廃棄物コンテナが移らない位置にカメラを据えて撮影した。後ろには大工・塗装の職人・アルケド アティスの助っ人が4人いる。建具職は4人で終わり次第中に運び込むように建具を構えたままで立っていた。