朝霧晴れて

west2692008-11-29

今日から建築士法が変わって設計監理契約の前に「重要事項の説明」が義務付けられる。どんな内容かというと、設計者の名前・事務所の名称・作成する図面の内訳やら、設計料の金額や支払条件についての説明だ。憚りながら中身は我々の事務所でほとんど昔から行っていることばかり。当たり前のことを説明しない人が多いのか、こういう法律を作った人が実態を知らないのか、どっちなんだろう。
中身はともかく、「重要事項説明書」は法律に則った書式で作らなければならない。法律というものはとにかく形式が重要なのだ。
厄介なことになったとぼやいていたら、N君がインターネット経由で書式をダウンロードしてくれた。便利な世の中になったともいえるが、作る書類が増えたことに変わりは無い。現代社会は便利な操作を積み重ねて膨大な時間を消費するようになってしまったともいえるのではないか?

今日の一枚も昨日に引き続き「赤壁の家」の撮り直した外観。
パッシブソーラーハウスなんだから、やはり夜景じゃなくて日中の日当たり良好な写真が欲しい。それにトイレとコンテナのあった辺りから撮った写真も欲しい。何とか撮りなおしたい。早朝雨が降っていたが、事務所に行く頃には霧が出て来た。「朝霧は晴れる」と父が良く言っていた。それならば午後からは引越しの荷物が入るが、午前中ならチャンスがあるかもと出かけた。
雨の合間にカメラを据えて空を眺めていたら、あっという間に青空が広がる。光が強すぎてもいけない。大急ぎで撮影した。
つかの間の晴れ間の後、瞬く間に厚い雲に覆われた。チャンスに恵まれた運の良い一日だった。
下の写真はテラコッタタイルに日照があたっている所。これがパッシブソーラーハウスの蓄熱層となる。