寄り道な日々覚書

west2692008-12-09

先日「廃墟になっても美しい建築」を書いた。その文に添付した廃屋の写真を撮った直後にデジカメの電池が切れた。
本日の撮影はこれまでとカメラをしまって走り出し、暫く行くとこんな風景を見かけた。
曳き屋の工事(今日の一枚)。
現在解体中の南アルプス市の民家でも曳き屋をするので、これは気になる。
このまま走り去るわけには行かない。近くで土産物屋を見つけ、乾電池を入手し早速アプローチする。
たまたま話しかけたのが、工事の監督さん。鳶さんも一緒に色々と説明してくれた。
ここの場合は古い建物を持ち上げ、一端水平移動して、元あった場所に基礎を作る。その後再び元の位置に戻して基礎に緊結するとのこと。裏手の方では既にコンクリートが打設してあった。

下の写真は建物の裏側。

敷地は傾斜地且つ凹凸があるが、移動した建物は常に水平でなければならない。その為枕木を井桁に組んで高さを調整している。これが見かけよりも大変なのだ。また、古い建物なので、土台が腐って消滅しているところがある。持ち上げた状態で柱の足元に新しい土台を取り付けて、互いに結び、ばらばらになるのを防いでいる。多分、お宅の仕事より俺等のほうが大変だ…等々。なんだか苦労自慢みたいだな。

こんな予想外なことがあるので、一度外出すると予定通りに戻れないことがある。この日は午後1時に戻る予定が、3時過ぎになっていた。