「次郎ちゃん」

west2692008-12-20

昨日に引き続き今日も民家の実測に出かけた。17日に雨が降ったため日程が1日ずれている。予定では今日から始まる「縄文の遺伝子展」のために事務所に1日居るつもりだった。そんな訳で本日訪ねてくれた方には会うことが出来なかった。残念。

今日は風が無く穏やかだったので実測は順調に進んだ。しかし、昨日無礼を働いたお師匠さんの姿は見えない。
作業も終わりかけた頃、裏の家から出てきたお婆さんに「ここをどうするのか」と訊ねられた。まだ計画段階なので「再生します」とは言えない。「実態調査です」と答えておいた。

おばあさん宅の並びの家は2軒も空き家があるという。それに向かいの家、つまり調査しているKさん宅の西隣もつい先日無人となった。Kさんの家を加えると隣近所に4軒も人気の無い家がある。

おばあさんの相棒は「次郎ちゃん」だ。玄関前のソファーに腰掛けて庭を眺めている。残念なことに遠すぎて写真を撮れずご紹介できないが、「次郎ちゃん」はこぎれいな白い犬で、とてもつぶらな目をしている。自分の家ばかりでは物足りず隣の空き家のほうも「番犬」をしているのだそうだ。「次郎ちゃん」も人が少なくなって、淋しがっているようだと話していた。

帰り道「おばあさん、もうすぐこの家にKさん達が戻ってきます」と早く教えてあげたいものだとスタッフのN君・M君と話し合った。

下の写真はそんなKさん宅の文庫蔵。来年5月から始まる再生工事を待っている。