仕事の精度

west2692009-02-05

今日の写真は小田原の家。鉄骨で製作したバルコニーの骨組みを取り付けて、塗装した所。
普段手掛けることの多い古民家の再生では寸法通りに納まる部材は少ない。長い間に歪んだり狂ったりした建物に手を加えるんだから当然ではある。従って、仕事の精度より、全体の構成やらプロポーションで魅力的なデザインを考えることがポイントになる。

木造建築と異なり、鉄骨の加工は設計寸法通りに出来上がるので気持ちが良い。というか、現代の常識では寸法通りに出来るのが当たり前なんであって、何も驚くことはないんだ。古民家に手を出したおかげでこんなことを感心するようになってしまった。

まだ乾燥が不十分なので、手で触れると若干ベタついている。今日の作業はここで終わり。来週この上にFRPのグレーチングを乗せて床を造り、ポリカーボネイドの手摺をつける。

最後に建具・照明器具・設備器具を取り付けて、掃除を行えば概ね建物は完成する。建物が終わると外構工事が残っている。来週土曜日・日曜日の見学会にも何とか間に合いそうだ。良かった。
下の写真は建具の塗装を行っている所。