10年ぶりのお化粧直し

west2692009-02-07

このアトリエは甲府盆地を見下ろす勝沼の西向き斜面に建っている。夏の西日は強いが浴室から甲府の夜景を見ることも出来るのが魅力だ。予算に余裕がなかったので、企画寸法の柱と梁を使って、少ない材料を最大限使用し極力広い空間を手に入れることを設計のテーマにした。設計者としてはローコストであっても一生懸命知恵を絞って考えたデザインだ。片流れ屋根を載せたシンプルな箱型、板張りのパッシブソーラーハウスの原型になっている。

事務所の資料を調べると1999年秋の完成とある。時間の経つのは早いものでもう10年経っている。あちこちメンテナンスが必要になってきた。
そんな訳で今回は竣工後増築したバルコニーの床の修理と防水のやり直し、そして外壁の塗装を行うことになった。

下の写真は2階バルコニーの床梁を修繕するため手摺と床板を取った所。バルコニーの先端の向こうに見えるのが勝沼葡萄の丘。