珪藻土の鏝跡について

west2692009-02-09

「小田原の家」オープンハウスまであと5日。今日は内部の珪藻土のむら直しを済ませ、吹き抜け部分の足場を外していた。
電気器具やら衛生設備器具の取付けで人の出入りが多く活気がある。明日からは掃除が入るので現場監督は清掃業者とも打ち合わせをしていた。
我々が指定した洗面器はまだ来ていないので取り付ける事が出来ない。韓国製だが、何と向こうは正月休み中なのだそうな。とにかく急がせて飛行機で運ぶつもりと張り切っていた。しかし、インターネットで宣伝して、一見国際的な商売なのに自国の伝統というか慣習は手放さないところが興味深い。
それはともかく、未完の所があれば掃除の段取りが変わってくるのだろう。重点箇所、注意箇所などについて一生懸命に説明をしていた。

塗りなおした珪藻土をみていると「設計屋さん、これは土だからね。その辺理解してよ」と声を掛けられる。珪藻土塗りは鏝跡が出やすいうえに、寒い季節の作業は色むらが出やすい。職人だからそれが気になる。

こちらは仕上げの程度よりも、設計意図が反映されているか、いないかが問題なのだ。
鏝跡がいやなら、こういった素材は選ばない。そんな話をすると「この壁は3回塗ったんだ」と自慢げだった。

今日の一枚は先ほどの左官職人。奥の左手にあと1人いる。擁壁面を化粧直しするために、10年以上雨に晒され、風化したコンクリートの壁を削っていた
下の写真も左官の人達。

こちらの2人は外部の階段にタイルを張る準備。こちらの完成予定はまだ先のはずだが、週末の見学会に間に合わせてくれるつもりなのかな?土曜日が楽しみだ。