正調囲炉裏酒なのだ

west2692009-02-11

「小田原の家」オープンハウスまであと3日。あまり関係ないけれど、予定通り今日は清白寺で餅つきを行った。
そんな訳で、「今日の一枚」は突きたての御餅。出来立ての熱々の餅は早速雑煮やら安倍川やら汁粉にして思い思いに食べた。餅は見た目よりボリュウムがあって、すぐお腹がいっぱいになってしまう。残念ながら空腹時にイメージするほど食べられない。足りないと淋しいので、お米は10キロ用意したが、さすがに余った。そこでお土産用にこのように団子状にする。

下の写真は庫裏にある囲炉裏でお酒を温めているところ。

先端を斜めに切った青竹に日本酒を入れて囲炉裏の灰に差す。竹が燃えないように、火のついた薪からはこのように離して置く。暫くすると薪からの熱輻射でお燗が出来上がる。できたお酒は同じように竹を切って造った酒盃に入れて飲む。油断すると沸騰寸前になるけれど、それも竹の香がしてなかなかいけます。一度お試しください。

この囲炉裏は20年前に茅屋根を葺き替えた際に一緒に復元した。深くて広いので薪も使える。住職さんが目の痛くなるほど、薪をくべて煙を出したので、茅屋根の持ちが良い。
IHヒーターの普及に見られるように現代住宅では屋内で生火を使うことが減ってきた。しかし、人類は火を使うことで文明を築いてきたということも忘れないようにしたいものだ。
囲炉裏の火は酒宴のためだけでなく、民家が生きるためにも大切なものなのだな。