写真撮影のリハーサル

west2692009-02-15

今日も「小田原の家」オープンハウスを行った。
おかげをもちまして無事終了させて頂きました。8組19人の方に参加頂きました。建築主のKさん御一家、見学においでになった方々にお礼申し上げます。どうもありがとうございました。

日本の伝統的な住まいは板張りや畳敷きと言われる。しかし、そうした高床式の住居は昔の日本人でも公家や武家みたいな一部の特権階級の住まいだったという。
庶民は「土座」といって、土間に囲炉裏を切って火を燃し、その周りに藁を敷いて暮らしていた。地域によってはそういう生活が明治時代まで続いていたらしい。
そうすると、パッシブソーラーハウスというのは庶民的な民家の伝統に連なる建築なのだといえるだろう。なんと言っても太陽熱は無料だから我々庶民にはお得な手法だ。

さて、見学の方が来る前の時間を利用して写真を撮った。
まだ完成写真の段階ではないけれど、本番で構図に悩む時間を節約する為に撮影方向の検討をしておきたいのだ。
今回は外構の工事が途中であるうえに、隣地の工事が始まってしまった。
だから室内から取る風景のあちらこちらに隣地の工事に使われる足場やらブルーシートが写りこむ。
カメラの位置を微妙に変え、手前に壁や柱が来るようにして、写らないように工夫しなければならない。しかし、意識がそちらに囚われているためか全体に構図が歪んでいるのに気がつきにくい。事務所に帰って映像をパソコンで見ると結構歪んでいる。やっぱり落ち着いて撮らないと上手くは行かない。
ルシアン・エルベという写真家はコルビジェ ユニテの写真を600カット撮ったというから、素人が100カットぐらいでめげてはいけないのだ。下手な鉄砲も云々である。とにかく数多く撮るしかない。がんばるぞ。