アルバムタイトル

右の写真は中込学校の玄関の柱。この表面の丸いデコボコはギリシャ建築でフルーティングと呼ぶものの模倣だろう。ネパールだったか、ブーターンの木造建築の束柱にも似ている。束柱は何本も束ねて１本の柱にするのに対して、これは１本の柱を束柱風にしている。
ちなみに擬洋風の建築は木造でギリシャ神殿の石造を模倣したが、ギリシャ神殿は本来は木造建築でそれを石で表現したものだという。もしかして、束柱を石で造ったものがフルーティングなのかも知れない。つまり、ギリシャから日本に来て振り出しに戻った訳だ。

閑話休題。
今日は税の申告。経理顧問のM氏と税務署に行った。この話題の為に「しんこく」とキーボードで打ったら、「深刻」と変換された。このパソコンも長い付き合いだから気持ちが解かるらしい。

さて、１昨日の音楽の話の続き。学生時代ラジオとギターしかアパートに無かったものだから、友人がカセットレコーダーを譲ってくれた。ついでに「お前の好きそうなやつを選んでおいた」と音楽の入ったカセットテープもくれたが、「コイツはどうせ読まないだろう」という理由で、アルバムタイトルも曲名も何も書いてない。ボブ＝ディラン・ザ＝バンド・レオン＝ラッセル・デラニー＆ボニー・パーシー＝スレッジ・イーグルス、等々。確かに聞けばミュージシャンは誰なのか解かったし、それ以上知ろうともしなかった。
その後、プレーヤーを手に入れた。別の曲も聞きたいとLPを買ってきて、針を落としたら同じ曲が流れた。普段カセットで聞いているのと同じアルバムだった。
その後反省して、アルバムタイトルも少しは気にするようになった。

下の写真は中込学校にあったオルガン。明治期の小学生は先生の弾くオルガンに合わせて歌うのが苦手だったという。いわゆる陰旋法・陽旋法などの日本音楽の音階になれた当時の子供に、洋楽の音階で歌わせたからかも知れない。