火吹きトカゲ

west2692010-05-16

今日は防水工事の立会い。工期が短いので現場監督も職人も日曜日を返上して作業を行っていた。
右の写真は「火吹きトカゲ」。先端から出ている炎が見えるだろうか。
またの名をトーチバーナと言って、防水工事の道具なのだ。防水用のアスファルトシートの重なるところはこれで炙って、溶かすことで接着させる。
防水職人が準備をしている間、トカゲ君はボウボウと火を吹きながら大人しく待機している。向かい風なので、時々吹き消されることもある。今日も一時間の間に3,4回は火が消えてしまった。
ところで、火吹きトカゲの代表選手の中にゴジラがいる。
ゴジラは恐竜じゃなくて、怪獣だが、怪獣だって生き物だから体はたんぱく質で出来ているはず。そしてたんぱく質は42度で固まると聞く。
テレビや映画では結構派手に火を噴いていたようだから、口の周りは固まったり焦げたりしたんじゃないだろか。かなり危険を伴う行為だったはずだが、彼らが火傷したと言う話は聞かない。
さて、そんな訳で下の写真はいよいよ出番がやってきたところ。

アスファルトシートを炙っている所。良く見ると右手に持っている鏝の先端が微妙に曲っている。鏝の先端を軽くアスファルトシートに当てて、そこに炎を当てる。炎が集中して一部だけが熱くなり、グニャリと融けた所を素早く軽く確実に鏝で押さえて行く。そうやって2枚3枚と重ね張りして防水層が仕上る。