中国小説の読み方

west2692010-08-01

今日も8月の名に恥じない暑い1日だった。昨日は知人の主催するイヴェント(今日の1枚)で3時間も炎天下を歩いて、事務所に戻ってからソファーでのびてしまった。1時間ほどエアコンに晒されて眠ったせいか風邪をひいたらしい。喉が痛いし、頭も痛い。そんな訳で伸びた夏草はほったらかして、晴読なのだ。先週に引き続き「中国=文化と思想」を引っ張り出した。
広縁の椅子に座って読み始めたけれど、気温も湿度も高い。いつもは涼しい風が入ってくるが、今日は凪のように空気も動かない。
時間が経つに連れて、庭からの照り返しが強くなる。少しずつ奥に逃れて、座敷の座卓に移動した。
普段は椅子の生活が多いせいか、胡坐座は腰と背中が痛くなる。正座は足がしびれる。暫く我慢したが、長くは続かない。
最後は座布団を枕に寝転んでしまった。若いうちは可能な姿勢だが、老眼になるとこれはいけない。近くの文字が見難いから腕を一杯に伸ばして読む事になる。気が付くと、遠く手の届かない所に本は転がっていた。
暑さを乗り切るのは昼寝が一番なのだが、時間も惜しい。やせ我慢は体に悪いし、それに暑さに耐えているだけでは何だか虚しい。
諦めて冷房を入れた部屋に移動した。
体が冷えると頭も冷静になってくる。文章の意味も判るようになってきた。そこには「読者諸氏よ、中国の小説はベッドで横になって読まれるもの」と書いてあった。

こちらはウォーキングの途中立ち寄った水力発電所の貯水池。