一足お先

west2692010-07-31

これは山梨県庁舎の4階から見た風景。解体中の建物はかつて「アーバン」という名前で賑々しくデビューした百貨店の店舗だった。その後西武デパートの時代を経て、県民情報プラザという名前で最近まで使われていた。解体後の跡地には、防災センターという大規模なビルが出現するんだそうだ。
「耐震性に劣る」とのことだが、見たところ柱や梁がボロボロだったり、曲ったり、接合部が外れている訳じゃない。木造の民家であればこの程度の経年変化ならまだまだ使えるし、柱や梁を再利用することもできる。
しかし鉄筋コンクリート造の建築は不要となったら、一部を除きこうやって粉々にして処分するしかない。
昨今の市内の状況を見るに、他の所も「負けちゃいられない」のだろう。廻りのビルも追々建て替えが進んでゆくんじゃないだろうか。建物は何も言わないが「皆さん。心残りではありますが、一足お先にさようなら」という感じで消えてゆくのだった。
暑さ対策なのか、粉塵対策なのか、絶え間なく放水しながら建設用重機が慌しく動き廻っていた。
さて、こちらは同じ日に南牧村の役場前で見かけた花畑の風景。