竹の性格

west2692010-10-06

竹を割ったような性格という言いまわしがあるが、こちらは竹を割ったところ。この竹がどんな性格なのかは判らない。
さて、蛮風亭の現場は桂川に面した崖の上にあって竹がたくさん生えていた。
一般的に「伝統的な民家は身近な素材を使って建てられる」と言われている。それに倣うなら、大量にある竹を使っても良いじゃないかと考えた。加工も容易で、成長も早いし、常に供給可能で、工業製品のように突然製造中止になる恐れもない。傷んだらすぐ取り換えることが可能なのだ。
視点を変えれば長寿命の素材と言える。いくら頑丈に造っても、メンテナンスのための素材が供給されなければ使い続けることは難しい。反対に長寿命の素材を使えば、か弱い建物だって長寿命になるはずなのだ。
そんな訳で、こちらは簡易な屋根として使用したところ。

節を抜いて、半分にわって互い違いに重ね合わせている。